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OMURO IKEBANA

ギャラリー


仁和寺にある法師


第三回 『花とこころ』 御室流 華道理事 大石髀~

第3回

『  花とこころ  』
  人はいつ頃から花を愛でる心を生じるようになったのか・・・?

  人はなぜ華をいけるようになったのか・・・?

  いつか目にした書物の中に、

  「人間は人が亡くなった時その死を悼んで花を添えるようになった。

  其処にない花の花粉が、埋葬された処の地層から発見されたことからそのことが推測でき、

  そのころから急激に他の類人猿と違う“人間”として成長し始めた・・・」

  という内容であった。

  現在のいけばなと仏前の花は、まったく同じものではありませんが、

  花が人の心を慰め癒してくれるものであることは共通しています。

  花を自然のままでなく切取り、違う場所で供えたり、飾ったりすることが

  人間だけができるものであると考えると、華をいけることの素晴らしさがさらに深まる気がします。


  さらに花を供えることを華道へ昇華し確立した日本人の優れた感性は他にないものだと思います。

  植物は様々な種類があり、いろいろな咲き方をします。

  華道にて用いる花材は、その中のほんの一部でしかありませんが、

  これから先、今までいけられていない花がいけられ、人々の中で無限に広がり、

  豊かな心を育むことを願っています。